浦川英幸のfieldwork.fishingcreative

年間休日のほとんどを水辺ですごします。ルアー作りの試行錯誤とフィールドワークをメインに書いてます。

0からの吐噶喇列島への挑戦。

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何もかも捨てる気で、仕事もクビになる覚悟で挑んだ吐噶喇列島。

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やっと挑戦権を得た気がした、石の上にも三年、、、憧れの先輩達が好んでこの島に行く理由、、信用してる僕とは正反対の笑パートナーに胸を借り挑んできたのだが・・・ あっさりと崩された10数年の下積み地磯の経験と知識。

 

また振り出しに戻ったと同時に、ハッキリとした目標と足りない物があった。

始めに書いておきたい、、僕が今までやってきた釣りは、青物にしろ、ヒラスズキにしろ自分の手に収まってくれるであろう、魚とのやりとりで、あるいは想定の範囲内で起こる魚との駆け引きだが・・・

トカラ列島の魚は何もかもが想定の範囲外、歯も立たず、ただの経験不足と、ハルキチが険しい岩場のテッペンでPE10号で繋がってる姿を見た際、思わず絶句した。

 

と、まぁ、先月沖縄から帰ってきて、自分に足りない道具や、ダイビングライセンス等揃えようとしてた矢先、一通の電話が鳴る、ヒデちゃん、トカラ列島行かない?GT行きたいんだ!行かない?と受話器から聞こえた、、行く!二つ返事で、刻々と時間が過ぎ、当日を迎えた。

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フェリーとしまを目前に、本当に乗るんだ、としまに乗るんだねぇ。

本当に売られてるんだ梅雨ブギィ、、これがフェリーとしまかぁ、、寝場所は番号が振り分けられ、ビールを飲み、ゆらり揺られて黒潮海流に揉まれ目的地トカラ列島に向かう。

 

汽笛で目覚めると、黒々とした海に 朝焼けと、不気味にそびえ立つ島。

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本当に来ちゃったんだ、来てしまった。

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平日の朝からビールをかわしながら、ハルキチと色々と語り合った、途中カツオドリがフェリーに付いて回るのに気がついた、フェリーにビックリしたトビウオをまんまと横取りするカツオドリは頭がいいのか悪いのか、オォー!捕まえた捕まえたと、あと少しーとか、カツオドリとトビウオの対決にしばし見入った。

日が昇ると黒々とした海は青々しく、とても綺麗で、途中途中寄る島々の生活に必要不可欠なフェリーとしまの姿を見て取れた。

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多分、釣りや海のレジャーをしない人々が好んでこの海域や島々に来ることはないかもしれない、、コンテナに詰まってる生活用品や、牛の餌、きっと一般の人は何故こんな不便な所に住んでるんだろうと思うはずだ、、でも僕らからしたら羨ましい限りだ。

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さぁ、さぁ、次の島だよー!

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断崖絶壁の切り立った島。

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悪そうじゃねーか。

 

えっ?ツナギの後ろ見て見て笑

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ヘルメットのマーク見てん笑

えっ?あっ?

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何も悪悪悪づくしな悪石島に到着したのだ!

 

何故に悪石島だったのか・・・僕には分からない笑ハルキチに聞くのを忘れてたんだが、確か、来てない島?だとかなんとか?

早速予約をしていた悪石島の南海荘の軽トラに荷物を積み込み、宿に向かった。

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一応、沖磯をプランに入れているらしい。

早速地磯をめぐる事になる、あまり口には出来ないが、ロープやらなんやら使って笑

ほぼ陸から行ける岬は行った笑。

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まずはヒラタックルで久しぶりの磯歩きと、手中に収まるであろうサイズ?

カスミアジ系を狙いに島中を回る、ここでハルキチがやらかす訳ですよ、彼の操るFCLLABOのTBOに悪い奴が襲いかかる。

推定といいますか、見たからに明らかにデカイ水柱と波紋が上がり、ハルキチの悔しそうな顔と頭を抱えて崩れ去る姿を見て、いやぁ、ヤバイ海域に来てしまったと、思った。

この時から、一歩下がってしまった、迷いと困惑が生まれた瞬間だった。魚を釣りに来てて、鮫以外やだなぁなんて思う試しがないにも関わらず笑

ある意味魚が掛かる事が恐怖だったのかもしれない。

 

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ハルキチはあまり喜びを見せなかった、彼は知ってるんだ、GTってロウニンアジを釣りに来てる覚悟がある事をこの魚が掛かった時に僕は悟った。

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僕はこれはこれで楽しかった、初めてのトカラで、知らない地磯を歩けたから、この写真の上の岬を遥か越して自分だけ釣り歩いた。

沖のリーフで波が崩れ去る瞬間に真っ黒なカスミアジかロウニンアジか分からないが、2発でて、PE3号を巻いたZのドラグをかき鳴らしルアーがポロっとして幕を閉じた。

ヒラタックルなんか持って来て本当ごめんね。

今になって思った、彼の本気を僕は感じた。

 

 

南海荘のおじちゃんが、夜は堤防に行くんだろ?落としダモ持ってけと、本当に申し訳ないがお借りした。

真っ暗闇の中、堤防とはいえ、高さ10m以上ある

例えるならば、貴方は目隠しをされて、10kgのオモリが付いたロープを手に繋がれ、それを自分のタイミングでは無く、相手のタイミングで海に落とされた時の衝撃と足元数10センチ狂えば10mの海に落下する恐怖、そんくらいの釣りをしてる、要するに、こんな釣りしに来てる人は頭がイカレテルとしか言いようがなかった。

  

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            ギンガメアジさんが来たよ!

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その後パタリと止んで、ハルキチと2人であーでもないこーでもないと、次の日の沖磯ハヨームネに乗るべくとこに着いた。

 

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